過敏性腸症候群(IBS)

このような症状に心当たりはありませんか?

  • 3か月以上慢性的に下痢や便秘が続いている
  • 下痢と便秘を繰り返している
  • 緊張すると腹痛がする
  • 残便感がある
  • 慢性的にお腹の張りを感じる

  • お手洗いが近く通勤時に不安を感じる

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)では上記のような症状が出てくることがあります。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群(IBS)は消化管に器質的な変化がないにも関わらず、腹痛や下痢、便秘、腹部膨満感などの症状を伴う疾患です。日本人の有病率は10%程度であると言われています。過敏性腸症候群は(IBS)は腹痛、便秘、下痢などの症状が慢性的に続くため日常生活に大きな支障をきたしてしまします。下痢や便秘を交互に繰り返す場合や緊張した時のみ便通異常がおこることもあります。

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の原因として以下の要因が考えられます。

生活習慣や食事

・睡眠障害

・運動不足

・アルコールの過剰摂取

・脂質、糖質の多い食事

・カフェインを多く含む飲食物や刺激物

ストレスや心理的異常

ストレスを感じると大腸の収縮運動や腸内細菌叢が乱れると知覚機能が過敏になって便が通過すると腹痛を感じることがあります。

感染性腸炎

感染性腸炎後に発症することがあり、リスク因子としては女性、若年、心理的問題、胃腸炎の程度が強いことに関与すると言われています。

その他に遺伝的要因が関与すると言われています。

過敏性腸症候群の診断

まずは症状の問診を行います。過敏性腸症候群には以下のような診断基準(RomeⅣ)があります。腹痛が最近3か月の中の一週間につき少なくとも1日以上を占め、下記2項目以上の特徴を示す。

①排便に関連する

②排便頻度の変化に関連する

③排便状(外観)の変化に関連する。

また以下の4種類に分類されます。

① 便秘型 :硬便or兎糞状便が25%以上あり、軟便or水様便が25%未満のもの

② 下痢型 :軟便or水様便が25%以上あり、硬便or兎糞状便が25%未満のもの

③ 混合型: 硬便or兎糞状便が25%以上あり、軟便or水様便も25%以上のもの

④ 分類不能型 :便性状異常の基準が①②③のいずれも満たさないもの

臨床的には基本的に器質的疾患との除外診断となります。除外診断のために下部消化器内視鏡検査(CS;俗称大腸カメラ)を実施することがあります。

下部消化管内視鏡検査(CS;俗称大腸カメラ)とは、肛門からスコープを挿入し、直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸・回腸末端の病変を調べる検査です。病変部を直接視認、観察することができ、病変部より組織を採取して顕微鏡で評価(病理検査)してもらうことも可能です。性状、大きさ、個数により制限されますが、ポリープの切除をすることがあります。

<当院の下部消化管内視鏡検査(CS;俗称大腸カメラ)について>

CSに対して「スコープを肛門から入れられるのが辛そう」「一度検査を受けて、痛かった」といったネガティブなイメージを持たれている方が多いかもしれません。こういった抵抗感をお持ちの方には、十分な局所麻酔、鎮痛剤、鎮静剤、お腹にたまりにくいCO2を使用しての検査も行っています。また、検査前に服用する下剤の量が多すぎ(通常2000ml)て苦手な方には、比較的少量の下剤(150mlを2回)で準備していただくこともすすめております。検査は内視鏡専門医が対応し、初めての方も、一度検査を受けて苦手意識を持っている方も安心して検査を受けて頂けるよう心がけています。

下部消化管内視鏡検査

過敏性腸症候群の治療方法

過敏性腸症候群では以下のような治療を行います。大きくは「下痢型」か「便秘型」かによって治療が異なります。

生活習慣と食生活の改善

以下の様な項目を意識し生活習慣を整える事が非常に大切です。

  • 適度な運動(ヨガ、ウォーキング、エアロビクスなど)
  • 十分な睡眠時間の確保
  • 昼夜の睡眠リズムの改善
  • 規則正しい食事

  • 脂っこい食べ物を控える

  • アルコールや香辛料の過剰摂取を控える

  • プロバイオティクス(腸内細菌のバランス改善)

薬物治療

腸の運動を整えるお薬、高分子重合体、止痢薬、整腸剤、鎮痙剤、下剤などを患者様の症状に応じて処方致します。また、ストレスの軽減のために専門医による心理療法や職場等のカウンセリングを行うことも効果的です。

心当たりのある方は当院までご相談下さい

過敏性腸症候群を疑うような、気になる症状がございましたら当院までご相談下さい

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