心配のいらない血便について

血便の原因

血便が見られると、多くの人は不安になります。しかし、必ずしも深刻な病気が原因とは限りません。
ここでは、心配のいらない血便について詳しく説明します。

 

痔は、最も一般的な血便の原因です。特に排便時の出血が見られ、痛みを伴うこともあります。痔には内痔核と外痔核があり、内痔核は肛門内部の血管が腫れることで起こり、外痔核は肛門周囲の血管が腫れることで起こります。痔の治療には、食生活の改善や座浴が効果的です。例えば、食物繊維を多く含む食品を摂取し、便を柔らかくすることが予防・治療に繋がります。

肛門裂傷

硬い便や過度のいきみによって肛門が裂けることで出血が起こります。これも比較的軽度であり、軟便を心がけることで予防・改善できます。肛門裂傷が繰り返される場合は、慢性的な便秘が原因であることが多いため、食事や水分摂取の見直しが必要です。

消化管の炎症

ストレスや食生活の乱れによって、腸内の粘膜が炎症を起こすことがあります。この場合、生活習慣の改善や適切な薬の使用が必要です。炎症性腸疾患(IBD)などが原因の場合もありますが、軽度の炎症であれば自己管理で改善が見込めます。例えば、過度のアルコールやカフェインの摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

ストレスと血便

ストレスが原因で消化管の機能が低下し、血便が発生することがあります。ストレス管理も重要な対処法の一つです。

 

1. リラックス法の導入

ヨガや深呼吸法などのリラクゼーションテクニックを日常に取り入れましょう。例えば、毎日のリラックスタイムを設け、ストレスを感じたときには深呼吸をする習慣をつけることが効果的です。

3. バランスの取れた食事

栄養バランスの取れた食事は、ストレス管理に重要です。ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む食品を摂取し、腸内環境を整えることが血便の予防にも繋がります。

このようなときは直ぐに当院までご来院ください

次のような場合は、すぐに医師の診察を受けることをおすすめします。

  • ☑出血量が多い
  • ☑長期間続く
  • ☑強い腹痛を伴う
  • ☑体重減少や貧血の症状がある
  • ☑黒色便やタール様便が見られる(消化管の上部からの出血の可能性

 

 

当院の内視鏡検査について

当院での上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)について

胃カメラ当院では口から挿入する上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)のみ行っております。「スコープを口から挿入されるのが辛そう」「一度検査を受けたときに嗚咽してしまい、苦手」といったネガティブなイメージを持たれている方が多いかもしれません。こういった抵抗感をお持ちの方にも、十分な局所麻酔、鎮痛剤、鎮静剤、お腹にたまりにくいCO2を使用しての検査を行っています。

当院での下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)について

大腸カメラ「スコープを肛門から挿入されるのが辛そう」「一度検査を受けて、痛かった」といったネガティブなイメージを持たれている方が多いかもしれません。こういった抵抗感をお持ちの方にも、十分な局所麻酔、鎮痛剤、鎮静剤、お腹にたまりにくいCO2を使用しての検査を行っています。
また、検査前に服用する下剤の量が多すぎ(通常2000ml)て苦手な方には、比較的少量の下剤(150mlを2回)服薬後に脱水予防の水分摂取をしていただくことで、準備していただくこともすすめております。

検査は内視鏡専門医が対応し、初めての方も、一度検査を受けて苦手意識を持っている方も安心して検査を受けて頂けるよう心がけています。

ご相談下さい

下血や血便は身体の異常を知らせる重要なサインです。
このような症状がございましたら当院までご相談下さい。